高校2年生に必要な英語力とその学習法

高校2年生は学校生活にも慣れ、心身ともに余裕が出てくる時期です。中だるみの高2になるか、受験準備周到な高2になるかで、1年後の大学受験でその明暗が分かれます。つまり、第一志望校を現役合格できるか否かということです。この時期に以下の内容を確実にしておくのが理想です。

①   受験で必要な語彙を覚えていること。

②   入試問題に頻出の文法、語法をマスターしていること。

③   ①と②の力を駆使して長文を効率的に読み作者の主張をしっかり把握できる読解力と、正解できる得点力を備えていること

などの基礎つくり、土台作りができていることです。

①受験で必要な基礎的な語彙(中学レベルを除き2000語くらい) ←これは受験勉強の時期に突然始めて身につくものではなく、高校1年生から習った新出単語、イディオムをその都度地道にコツコツ身につけていくことで自分のものになります。ただ今までそれができていなくても高2からならまだ間に合います。

②重要文法の基本(5文型、時制、準動詞、関係詞、仮定法、比較、名詞・冠詞、形容詞・副詞…)←これも①同様毎日の学習による地道な努力がものを言います。

重要構文、文章構造の基本形などをマスターしていることです。←実践的な問題を通して確認するのが効果的です。(校内外実力テスト{模試}等)

学習法についてはやはり英語のコア(核)をつかむことです。今回は授業内での実際の生徒とのやりとりの様子でお話ししましょう(①の一例)

講師:「K君、もう高校2年の冬だけど①、②、③(上記の内容を指す)はすべて準備万端なの?」

K君:「先生、それは無理ですよ。部活、委員会に追われ、友達付き合いもあって普段は宿題、学校の授業の予復習で精いっぱいです。あとはせいぜいテスト前の試験勉強くらいで…それ以上は無理ですよ.」

講師:「なるほど。じゃあ、今日はまず予習してきてもらった単語の意味を確認するけど、respectful, respectableの意味が逆になっていたね?」

K君:「パッと見が似ているからいつもどっちがどっちかわからなくなります。」

講師:「じゃあ、いいことを教えてあげましょう。実は形容詞の後ろの-ful、-ousは「-する」の能動の意味があって、-ableは「-できる」って意味は知っていると思うけど、もうひとつ実は「-される」っていう受け身の意味もあるんだよ。そうするとrespectfulは「尊敬する」って能動的な意味だから「尊敬をする→敬意を払う、礼儀正しい」の意味になって、respectableは「尊敬される」って受動の意味だから「尊敬を受ける→尊敬に値する、りっぱな」って意味になるんだよ。他にも、enviousは能動の意味で「嫉妬をいだいている」enviableは受動の意味で「(嫉妬されるくらい)いい、うらやましい」だし、regretfulは能動で「(後悔するほど)残念そうな、惜しがる」でregrettableは受動で(後悔されるほど)気の毒な、悲しむべき」というふうに意味の区別ができるようになるね。」

K君:「あ、そうか、その知識があれば、間違えなくて済みますね。初めて聞きました。凄い!なんかヤル気が湧いてきました、こんな風に理解できたら他の内容も頑張れるかもしれません。」

紙面の都合でいろいろご紹介できないのは残念ですがこのように英語のコアに迫る学習をしていけば楽しくかつ効率的、合理的に学べるんですよ。世間一般の丸暗記中心の英語学習法は効率が悪く忘れやすいのに対し、この方法は大変効率的でしかも一度覚えたら忘れにくいです。

文法ならその形や機能の中心イメージをつかむことや長文読解ならつなぎ言葉やキーフレーズに注目し重要情報を逃さないなど、すべての学習内容で英語の本質、核心を突いた目からうろこの急所攻め授業を当教室では展開しています。ぜひ英語感動体験をしに足を運んでみてください。

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