ダーウィンの進化論で説明できる「the」
自然淘汰だとかの用語でおなじみのダーウィン。英語では、自然淘汰を、natural selectionとかsurvival of the fittestということができる。survival of the fittestはスペンサーという生物学者が作った言葉(一般的には、この言葉もダーウィンと思っている人も多いが実は違う。)で、「環境に一番順応したものが生き残る」という意味。natural selectionはsurvival of the fittestと同じような意味で、こちらは、ダーウィンの言葉。
ダーウィンの進化論で説明できる「the」の用法もある。
名詞の前につける定冠詞the・不定冠詞aの説明をするのになにもダーウィンまで持ち出さなくなっていいじゃないかという声が聞かれそうだが、余談ということで、お付き合いください。
全てのtheの用法が、ダーウィン種の理論で説明できるわけじゃないけれど、theの一番中心的な考えの「共通認識」という考えに、持っていきにくいtheの用法で見落としがちなものを説明できます。
その昔の自然界では、今では既に淘汰され姿を消した種も生存していたわけだが、動くものに敏感な種と、そうでない種とがあった。現在、生き残っている種は多かれ少なかれ動くものに敏感な種のみで、これは、自然淘汰的にそうなった。動くものというのは、外敵ということもあれば、エサということもある。こういった動くもの注意を向けてすぐに反応できなかった動物の種は、敵にやられ、エサにありつけず、種の数を減らし、絶滅していった。
現在生き残っている種は、共通して、動くものに注目することで、身の危険を回避し、ごはんにありつけるということに、長けているということ。
例えば、静かな草原で、急に「パサッ」となれば、皆一斉にそっちにスポットライトを当てるかのように注目する。静かなうちは、皆の間で、共通に認識するものなどなかったが、この「パサッ」で皆が同じものに焦点を当てる。これが、theの共通認識に近い。
「パサッ」の現場に居合わせていない場合は、そこにtheは当てはまらなくなるので、自然界の全てのものを「静」と「動」にわけて、theをつける付けないを割り振るのは無理がある。しかし、もっと広い観点で考えるとそれは可能になり、地球上の「静」と「動」の地理的な特徴には、この考えを応用できる。
皆さん!もう、下記のどれにtheがつくか、わかりますね。theの中心的意味は知ってたけれど、どうも、わからないところがあると悩んでたいと人、これでもう、theのふに落ちない点というのは無いはず。
mountainの名前の前, lakeの名前の前, riverの名前の前, seaの名前の前
文法を突っつき出すと、ここまでになるか!