夏目漱石の入試問題に挑戦!
「夏目漱石」と言えば、もちろん明治時代を代表する文豪として名高いのはもちろんですが、もう一つの顔として「英語教師」としても非常に優秀な先生だったというのは有名な話です。
東京帝国大学(今の東京大学)で英文学の講師としてシェークスピアの講義などをしていましたが、生徒からの人気は絶大で教室に入りきらないくらい生徒が集まっていたそうです。
そんな漱石は愛媛の松山中学で1年、熊本の第五高等学校で4年、英語教師として勤めています。松山中学での教師生活は小説『坊っちゃん』の中で時折垣間見えますよね。
そこで、漱石が五高時代に作成した「入試問題」に次のようなものがあります。
和訳しなさい。
1.He made up his mind never to give it up.
2.No sooner was the new Czar in power than he set about improving his country.
解答は、
1.彼は一度決意したら決してそれをあきらめなかった。
2.新しい(ロシアの)皇帝は即位するとすぐに国の再建に取り掛かった。
どうですか?現在の入試問題と比べてもそれほど変わらないような気がしますが・・・
ちなみに漱石の生徒たちは、漱石が試験に出すのは必ず難しい箇所だから、そういう部分を集めておけば大抵そこが出題されるので、ヤマを張るのが簡単だったようです。いつの時代も生徒は先生のことをお見通しなんですね。
トラックバックURL