本当の英語力を身につけて、役立ててもらいたい。その一心で今まで努めて参りました。生徒の皆さんの「ありがとう」や、「こんな場面で使えた!」という声を聞くと私まで嬉しく幸せな気持ちになります。学校では教わらなかった、実際にイギリスで生活して、英国の大学院を卒業して分かったことがいっぱいあります。これからもいろいろなことを伝えられたらいいなと思っています。
授業中に受けた英語以外の珍質問
授業を数多くやっていると、答えに窮する質問もいろいろと出てくる。「先生、何で炎症って起こるの?」 とか 「ロンドンっていう国はどこにあるの?」とか「先生いつもこの狭い教室にいるけど、ずっと一生いるつもりなの?」などなど。 そのときには、すぐには答えが出て来なかったけど、今、ひとつずつ答えを出していくとすれば、こんな具合だろう。
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生徒A「先生、何で炎症って起こるの?」
先生 「炎症が何で起こるか。う~ん、 炎症って皮膚の表面が赤くみえるよね。赤くみえるのは それは血管が拡がることで血の流れがよくなっているからじゃないのかな。」
生徒A「じゃあ 何で血の流れをよくしなくちゃいけないの。」
先生 「細菌とかウィルスと戦うためには白血球が必要なんだよ。白血球は血液に含まれる成分の一つでこうした悪い菌やウィルスと戦ってくれるんだよ。白血球が多ければ多いほど、多くの敵と戦える。つまり細菌やウィルスがたくさんいる部分にたくさんの白血球を運ぶため、血液の流れがよくなるというわけだ。」
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生徒B「ロンドンって国はどこにあるの?」
先生 「東京って国はどこにあるの?」
生徒B「先生、東京は国じゃないよ。 国は日本だよ。 東京は首都だよ。」
先生 「そのとおり!同じだよ。ロンドンは国じゃないんだよ。イギリスの首都なんだよ。」
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生徒C「先生いつもこの狭い教室にいるけど、ずっと一生いるつもりなの?」
先生 「長い休みをとって、どこかに遊びに行きたいって思うことはあるよ。でも、みんなが英語を熱心に学びに来てくれる限り、離れるつもりはないよ。ここに来る生徒はみんな高い目標をもって、それを達成しようと一生懸命だよ。君と同じようにね。さて、今日も目標実現に向けて、頑張っていこうか!」
生徒C「はい!」
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その他 珍質問あれこれ
子供の遊び20個以上いえる?
先生のほくろって何でそこにあるの? これらはまだ、答えが分からないままである。
英語力と熱意はどちらも同じくらい大事です。
どういう考えの下に英語を学習し、指導するのかについて考えてみましょう。
1 言葉のおもしろさ
おそらくは人類だけがこれほど高度な意思伝達手段(言葉)を持っているでしょう。そして言葉はロジカルであり、またイモーシャルでもあります。また、表情やジェスチャーによっても言葉の意味は変わってきます。人間特有のこの伝達手段について学習することに意義があると考えることができます。
2 なぜ英語なのか
地球上にある数ある言語のうち、なぜか英語が世界共通語として使われています。世界史的にみて、中世以降強大な影響力を誇った英国とアメリカがともに英語を母国語としたことが大きいでしょう。また、英語が他の言語と比べて文法・文字などが比較的易しいこともあるでしょう。英語が世界の共通語であるということは誰もが認めるところなので、この言語を知っていることは、これからのグローバルな世界を生きていくうえで不可欠なこととなります。
3 教えるということ
まず当然のことながら英語の力が必要です。英語の力といっても様々です。大きく分けて「話す・書く・聞く・読む」の四つに分けられますが、これらをさらに細かく分割することが可能です。例えば「読む」をとってみても、「小説・ノンフィクション・論文・漫画・新聞・パンフレット・契約書・スキミング・精読」などなどいろいろあります。教える立場であればどれも一通りはこなせるようになるべきですが、その中でも得意なものを持っておくと尚良いです。そして、相手に分かってもらおう、相手の英語力を上げたい強く思う熱意がとても大切です。英語力と熱意はどちらも同じくらい大事です。
問題、アイラヴユートゥーを英語で書くと
U2ネタでもう1つ。
問題、アイラヴユートゥーを英語で書くとどうなるか?
先日インターネットのニュースでロックミュージシャン所得番付でU2が見事に1位にランクインされた。
2010年8月の時点で、世界最大のロックバンドと言えば、”U2”を置いて他にないであろう。それを証明するかのように、先日インターネットのニュースでロックミュージシャン所得番付でU2が見事に1位にランクインされた。
その結果にはもちろん納得はいく。が、しかし、U2のボーカルであるBONO(ボノ)はアフリカの貧困を根絶する目的で政治家などと会談をする政治活動家(activist)としても名高い。彼はU2の楽曲を全て作詞していて、その詞の世界は時に難解なこともあるが、比較的わかりやすい言葉で、愚直なまでに「愛」を叫んでいる。
“Waiting on the crumbs from your table” 「あなたのテーブルのパンくずを心待ちにしている」という楽曲の中に
where you live should not decide
whether you live or whether you die
three to a bed, sister Ann she said,
“dignity passes by”
住んでいる場所によって
人の生き死にが決まるなんて間違っている
一つのベッドに3人の病人がひしめく シスター・アンはそれを見て
「人間の尊厳などもうここにはない」とつぶやいた
という一節があり、U2のファンである自分は非常に感銘を受けた。その歌を叫んでる人間はロック・ビジネスの最高所得者というのは、なんとも皮肉な話ではないか。
もともと愛とカネとの矛盾にクソ真面目に苦しんでいるバンドではあるが、バンドは慈善団体ではないし、儲けて何が悪いと言われればそれまでなのだが。