英語の奥深さをもっと追求していきましょう!
身近な良く知っている単語にもいろいろな意味や使い方があって興味深いときがあります。例えば以下の文はどのように解釈しますか。
1 They broke a secret code.
2 He stood trial.
3 My courage failed me.
4 Don’t play dumb.
5 work up an appetite
自分の訳を考えてから以下を見てください。
1 彼らは暗号を解読した。
2 彼は裁判を受けた。
3 勇気が出なかった。
4 とぼけるな。
5 食欲をかき立てる
全部分かった人はかなり口語表現を知っている人ですね。
熟語として覚えても良いですが、英語の奥深さをもっと追求していきましょう!
小学校で英語の必修化が始まるが、その効果はどれほどのものなのか興味深い。
「東京がアジアの金融中心都市になれないのは何故か?」
答えは「英語が通じないからだ」という本気とも冗談ともとれない話がある。
グローバル化が進む世界の潮流に乗り遅れないためには英語教育を徹底させる必要があるとの思いで、小学校の英語必修化が実現するに至ったと言える。
とは言え、他の教科との兼ね合いもあるから、英語の授業は週1回、多くても週2回ぐらいが限度であろう。しかも6年間ではなく5年生あたりから英語が始まるとなれば、小学校で行われる英語の授業は通算で100時間もないのではなかろうか。
仮に100時間とすれば、中学で週3回授業でおよそ33週間、およそ半年分だ。ちなみに中1で英語の授業が始まり半年後であれば、だいたい一般動詞の3人称単数現在形につくs、doesを使った疑問文、否定文あたり。進んでてもcanの入った文、be動詞+-ingの現在進行形を理解しているぐらいが関の山だろう。
小学校英語がスタートしてもせいぜいそれくらいの「先取り」でしかない。文法事項のエッセンスだけを説明するなら、ここまで2時間ぐらいあれば生徒の頭に詰め込むことは可能だ。すると小学校で2年間かけて教わった内容というのは、たった2時間の講義で全貌がつかめるということになる。
たった2時間の内容のために、貴重な学校の授業の100時間を割くのですか??
もちろん、教材、指導法などに工夫を凝らせば100時間あったら相当の内容の授業が展開できるはずだ。しかし、なしくずしというか、見切り発車的な英語必修化は見識者の十分な議論を待たずにもう目の前に迫っている。当然必要なノウハウなどはどこにもない。
小学校の英語必修化は別に悪いことではない。むしろ多くの人々が待望していたことだと思う。だが、教育はその成果が顕在化するまである程度年数がかかるものだと考えると果たして小学校英語の効果はいかほどのものなのか、興味深いところである。
願わくば、英語を好きになってくれる子供が増えてくれることを期待する。その逆もあり得るけれども。
新型インフルエンザが猛威を振るっているが、注意すればそれほど恐れるものではない。
国内でも老若男女を問わず死者が20人を超えている新型インフルエンザ。元々はメキシコで流行した豚インフルエンザ(swine flu )だったのが、脱兎のごとく世界中に広まって、英語ではepidemic(疫病)だったものがpandemic(全世界的流行病)となり猛威を振るっている。
このインフルエンザは正式には「H1N1型」と呼ばれ、普通の季節性インフルエンザ(season flu)とさほど変わるものではないが、厄介なのはこのH1N1ウィルスは突然変異(mutation)を起こし、未知の変異体(unknown variant)となって人の体内で増殖するので、タミフルのような薬やワクチンといったものが効かないケースが出てくる場合があるのだ。
とは言え、慢性病(chronic diseases)を患っていない大半の健康な人々にとっては感染しても通常のインフルエンザと同じく水分をこまめにとって安静にしていれば治る病気には違いないので、それほど恐れる必要はないと思う。
H1N1 is so far too unknown for us to identify the remedy for it, but a lot of liquid and good rest will make you better even if you catch the flu. So don’t be too afraid of it!
こういった表現を覚えて会話の中でさりげなく使えるようになりましょう!
英語にも動物を使ったり、比ゆ的な表現を使ったりしておもしろい言い方をすることがあります。例えば、
1 That was a wild goose chase.
2 Don’t look a gift horse in the mouth.
3 The system is a sacred cow in the country.
などですね。
1は無駄足だったときに使う言葉です。例えば、I went to lots of book stores to find the book, but it turned out the book is out of print. That was a wild goose chase, you know.
2はAlthough the gift may not be the very thing you have wanted, don’t look a gift horse in the mouth. It’s free of chage anyway. など、貰ったものにはけちをつけるなということ。
3はA sacred cow means a custom, system, etc. that has existed for a long time and that many people think should not be questioned or criticized. ということで、「聖域」ということです。
こういった表現を覚えて会話の中でさりげなく使えるようになりましょう!
工夫して「環境」さえ整えてしまえばあとは努力さえすれば英語は必ず身につく
ある人の能力や人格はどうやって形成されたのかを問う言い方で「生まれか育ちか」と言う言葉がある。英語では、”Nature or nurture?”と言う。
natureは「自然」という意味で用いられることがほとんどだが、元々は、「自然に備わっている人間の本性、天性、素質」という意味で使われた。
nutureは「養育、教育、しつけ」という意味で派生語でnutrition「栄養」がある。
「生まれか育ちか」はそのまま「素質か環境か」という意味に置き換えられるが、教育学ではこれは永遠に答えが出せないのではないかという問題である。
例えば、シアトル・マリナーズのイチローは天才であることは言うまでもないが、日本にいる時からずば抜けたバッティングセンスで安打を量産して、鳴り物入りでメジャーリーグ入りを果たし、今年9年連続200本安打達成というメジャー記録を打ち立てた。イチローにとっては日本だろうがアメリカだろうが、イチローはイチローである。まさに「素質」=natureが開花している好例であろう。
最近話題を呼んだ盲目のピアニスト、辻井伸行さんは生まれてすぐに視力を失ったが、両親が幼い伸行さんにピアノを習わせたことから、めきめきと上達し、今や世界的ピアニストに成長した。これは伸行さんの「素質」も大きいが、もし両親がピアノを習わせなかったら決してその才能は開花しなかったであろう。これは「環境」=nutureがものを言った好例である。
イチローも、辻井さんも、もちろん「素質」だけ、または「環境」だけに起因するのでなくその2つの相乗効果(synergy)であることは確かだ。どちらも一方だけでは開花しようがない。
種だけでは芽は出ない。豊かな土壌があって初めて花は咲く。
さて、ある人が英語が堪能の場合、それは「素質」なのか「環境」なのか?これは、経験上やはり「環境」が圧倒的に「素質」を上回る場合がほとんどである。英語で悩んでいる人は「自分にはセンスがないから」とか「英語は結局頭のいい人しかできるようにならない」なんて絶対に思わないで欲しい。英語学習で「環境」というと、どうしても「海外留学」のことと思いがちだが、断言できるのは、絶対日本にいても英語はマスターできる!ということである。例えば、衛星放送で英語ニュースを観て、英字新聞や英文雑誌を読みふけり、インターネットで英語圏の人と英語でメール交換などしてみてはどうだろう。工夫して「環境」さえ整えてしまえばあとは努力さえすれば英語は必ず身につく。頑張ってください。
Your effort will surely pay off!