工夫して「環境」さえ整えてしまえばあとは努力さえすれば英語は必ず身につく
ある人の能力や人格はどうやって形成されたのかを問う言い方で「生まれか育ちか」と言う言葉がある。英語では、”Nature or nurture?”と言う。
natureは「自然」という意味で用いられることがほとんどだが、元々は、「自然に備わっている人間の本性、天性、素質」という意味で使われた。
nutureは「養育、教育、しつけ」という意味で派生語でnutrition「栄養」がある。
「生まれか育ちか」はそのまま「素質か環境か」という意味に置き換えられるが、教育学ではこれは永遠に答えが出せないのではないかという問題である。
例えば、シアトル・マリナーズのイチローは天才であることは言うまでもないが、日本にいる時からずば抜けたバッティングセンスで安打を量産して、鳴り物入りでメジャーリーグ入りを果たし、今年9年連続200本安打達成というメジャー記録を打ち立てた。イチローにとっては日本だろうがアメリカだろうが、イチローはイチローである。まさに「素質」=natureが開花している好例であろう。
最近話題を呼んだ盲目のピアニスト、辻井伸行さんは生まれてすぐに視力を失ったが、両親が幼い伸行さんにピアノを習わせたことから、めきめきと上達し、今や世界的ピアニストに成長した。これは伸行さんの「素質」も大きいが、もし両親がピアノを習わせなかったら決してその才能は開花しなかったであろう。これは「環境」=nutureがものを言った好例である。
イチローも、辻井さんも、もちろん「素質」だけ、または「環境」だけに起因するのでなくその2つの相乗効果(synergy)であることは確かだ。どちらも一方だけでは開花しようがない。
種だけでは芽は出ない。豊かな土壌があって初めて花は咲く。
さて、ある人が英語が堪能の場合、それは「素質」なのか「環境」なのか?これは、経験上やはり「環境」が圧倒的に「素質」を上回る場合がほとんどである。英語で悩んでいる人は「自分にはセンスがないから」とか「英語は結局頭のいい人しかできるようにならない」なんて絶対に思わないで欲しい。英語学習で「環境」というと、どうしても「海外留学」のことと思いがちだが、断言できるのは、絶対日本にいても英語はマスターできる!ということである。例えば、衛星放送で英語ニュースを観て、英字新聞や英文雑誌を読みふけり、インターネットで英語圏の人と英語でメール交換などしてみてはどうだろう。工夫して「環境」さえ整えてしまえばあとは努力さえすれば英語は必ず身につく。頑張ってください。
Your effort will surely pay off!
秋の夜長、読書におススメの英語の本をお教えしましょう。
いよいよ秋ですね。秋の夜長に虫の声を聞きながら読書なんて風情があっていいですよね。そこで読書といっても、ぜひ英語の本に挑戦してみてはいかがでしょう。「ペーパーバックは読んでみたいけど、難しいから結局途中で挫折しちゃうんだよね。」そんな声があちこちから聞こえてきそうですが、ぜひ読んでみたい!と思っているあなたにおススメの本をお教えしましょう。
まずは、最近の定番、ベタですがやはり「ハリー・ポッター」シリーズは入門としては適しています。実際英検2級程度の実力があれば、辞書片手にどんどん読み進めていけると思います。
ぜひ文学作品の名作を読んでみたい!という知的好奇心旺盛な方には、これもベタですが、J.D.サリンジャー(J.D.Salinger)の『ライ麦畑で捕まえて』(”The Catcher in the Rye”)、テネシー・ウイリアムズ(Tennessee Williams)の『ガラスの動物園』(”The Glass Menagerie”)あたりがおススメです。どちらもアメリカ現代小説屈指の名作で、実際読みこなすには英検準1級程度の実力が欲しいところですが、『ライ麦』はあの村上春樹氏の翻訳がありますし、『ガラスの動物園』は芝居のシナリオで映画化もされています。一言で言うと『ライ麦』は「都会をさまよえる青年の魂の咆哮」、『ガラスの動物園』は「大恐慌のアメリカにおけるある貧民層家族の愛憎劇」でしょうかね。
あとは短編集であればヘミングウェイ(Ernest Hemingway)、やや難しいですがオーヘンリー(O’Henry)の短編集であれば退屈せずに読み通せるのではないかと思います。
まずは手に取ってみてページをめくってみてください。
自然で正しい表現というのは難しいものですね!
Please think about the following.
かたいステーキ (hard steak)
タクシー料金 (a taxi fee)
彼を(じろじろ)見る (look at him)
Are thesr correct expressions? No. All of them are unnatural. They should be;
tough steak
a taxi fare
gaze at him
Natural and correct expressons are difficult, aren’t they?
通訳者・翻訳者にさえも、自然で正しい表現というのは難しいものでは?
また、皆様から、授業改善のための率直なご意見を今後とも頂ければ幸いです。
1対1の個別指導とは違い、グループ授業というのは(少人数とはいえ)、時として難しいことがありあす。一つのクラスには同じ目的、レベルの人が集まってはいるものの、生徒さんの目的がそれぞれ微妙に違うからです。
1クラス全員の生徒様には満足していただけない場合が時として生じてしまいます。講師として反省せねばなりません。また、皆様から、授業改善のための率直なご意見を今後とも頂ければ幸いです。
Unlike one-on-one lessons, Group lessons can sometimes be very dificult to operate though there are a small number of students in a group lesson. That’s because there is a great variety of purposes of learning English depending on each student. An English school tries to integrate students whose purposes and levels are the same into the same class as much as they can, though.
An English teacher worthy of the name should do evetything he/she can to satisfy every student in a class. However, quite unfortunately, I sometimes fail to live up to all students’ expectations. I must reflect on myself. Also your frank opinion on my lessons to improve them will be highly appreciated.
ミリオンセラーという言葉は和製英語だったんだ!
マイケル・ジャクソンのアルバム(歌)でミリオンセラーになったものがある。このミリオンセラーという言葉は和製英語。Michael Jackson’s album is a million seller.とこれは、だめということ。
それじゃぁ、これに一番近い言葉は何かといえば、best sellerということでしょうか。His album became an instant best seller.「たちまちベストセラーになりました。」のような感じです。go plutinumも同じ意味で行けます。
でも、million seller でもこういう状況で使えば、通じますが・・・。
マイケル・ジャクソンのご冥福を祈りつつも今回はこれでおしまい。