まず日常会話のレッスンで
まず日常会話のレッスンで最初にすることは、生徒さんに最近の自分の周りのできごとを英語で言ってもらうことです。話していてつっかえることもありますが、そのときは少しずつ助けながら進めていくと結構楽しんでやってもらえます。生徒さんの日常の様子や人となりも知ることができて人間関係も自然に打ち解けたものになります。
次に簡単な和文を使って英文にしてもらう練習をします。この教材は内容がバラエティに富んでいてその内容から話をひろげられるので好評です。例えば「旅行」という言葉が出てくれば、今まで行った事がある国や都市について英語で語ってもらう、「スポーツ」などが出てくれば自分のやっている、または好きなスポーツに関して語ってもらうなど、個人の経験、意見を生徒さんにできるだけ多く発話してもらうように授業をすすめます.
上級レベルの生徒さんの場合は、何か題材を決めてそれについてリーディングしたあとディスカッションします。例えばAPECについて話すとすれば各国の利害の衝突について英語で話してもらったり、もっとやわらかい話題では最近観た映画についてストーリーを英語で説明してもらったり、出ている俳優について自由に語ってもらったりします。みな自分の興味のある話題では自分の英語力以上のことが言えるようです。スピーキングはこうして伸びていくのだなあと実感します。
英語で「calpis」と言うとこれが、どうも「cow piss」に近い音で解釈される
夏休みも中(後)盤、みなさん、いかがお過ごしでしょうか?夏といえば、カルピス。海外留学している日本人は夏にカルピスの味が恋しくなったりする。
当飲料の命名の由来は発音した時の響きの良さも手伝ってそのようになったというわけだが、英語を母国語とする人にとっては、聴いたことのない外来語で微妙な音に聞こえてしまう。
日本人もしっかりとカタカナで「カルピス」と紹介すればよいのに変にかっこつけて、英語で「calpis」と言うとこれが、どうも「cow piss」に近い音で解釈される。日本人はそんなものを飲んでいるのか?まさか?いやしかしアジアの人ならありえる?などなど、しょうもない話のネタにされる。
でも、アメリカにカルピスが紹介されていないわけではない。しかし、その名前では、受け入れがたいので、名前が変えてある。さてそれは?なんでしょう?
答え「calpico」 http://www.calpico.com/
なるほど、これなら、大丈夫。
ふわふわの毛皮の動物とふわふわのオムレツ、英語でも同じfluffy?
いきなり問題!ふわふわの毛皮の動物とふわふわのオムレツ、どちらもふわふわという言葉を使うが、英語でも同じfluffyでいいのだろうか?
毛皮の動物の毛並みが柔らかいときにfluffyが使えるというのは自信がある人もいるだろう。しかし、ふわふわのオムレツというときにもこの表現が使えるかどうかが自信がない。そしてまた、ふわふわのオムレツを作るのも自信がなかったりする。
当、英語教室に通っている料理教室の先生に聞いてみました。
ingredient: 3 eggs, butter, salt, 200cc of milk
白身と黄身を分け、白身をミキサーでよく混ぜたら、ボールで黄身と混ぜて、中火のフライパンに流し込みしばし待つ。(フライパンの中で混ぜてはいけない。)
ということで、fluffyはふわふわのオムレツというときにも使えるのがわかりましたね。そして、ふわふわのオムレツの作り方も。
問い合わせの電話が鳴るとそれはいつも、生徒からの電話とは限らない
問い合わせの電話が鳴るとそれはいつも、生徒からの電話とは限らない。実に多くの営業さんたちから電話連絡が入る。英会話スクールに関係したものからそうではないものまで、英語教室関連では例えば、「スクールのポスターを作りませんか?」「新しい学習塾用の教科書があるんですがどうですか?」「生徒さんの来校に合わせて親御さんにメール配信するサービスはどうですか?」とか、まだまだ数が多い。
こういうたぐいのものは、教室に関係しているから、営業さんが電話をかければその中のいくらかは実際にポスターを作ってみたり教科書を導入したり、ということもあるのかもしれない。けれど、いままで、ポスターは作ったことがない。また、教材はオリジナルでえらく苦労しながら作っている自信作があるので、なにも、教鞭をとらない教材作製スタッフが作った教材を使う必要はない。それに、社会人がメインで通う英語塾なので、親御さんへのメール配信も必要ない。
英語学校に関係ないものというと「石油投資がボラ幅が高く今がいいですよ」とか「プラチナ相場がすごいことになってますよ」とか「キノコの菌で伸びる会社があるんですが」とか、そういうもの。こういうのは、半ば興奮気味でいきなり電話をかけてくるわけだが、いったいどれくらい、よし、やってみようという人が出てくるものだろうか?「そのみちのプロではな、ボラれるといけないので、やめておきます(笑)。」とか言ってお断りの返事をしておくと、「いやいやそういう意味のボラじゃないんですよ」というので、「!?えそうですか?何のことですか?」と聞き返す。「われわれはそう呼んでるんですが・・・」という風に、なかなか切らない。ちなみに、ボラはvolatilityで「相場の不安定さ」という意味ですが、英語教室に営業するんなら、それくらい覚えておけよな。
それにしても、一体のこの種の営業の成約率はどんなものだろうか!?仕事が嫌いにならないものだろうか?とか思ったりもする。
さて、手ごわい(というか話がうまい)のが、コピー機の営業さん。ちょっと感心しました。こういうセールストークをすると、営業職の人は棒グラフが高くなるのかもしれない。あまりにもうまいので、ビジネス英語用に、このビジネストークを参考にしながら、教材を作ってしまったほど。コピーに関してのものは日々の業務でもあるはずですが、みんな、これが案外と英語で言うのが難しいようです。確かに新機種コピー機は機能もの豊富で、日本語でも操作をマスターするのは時間がかかるかもしれませんが。
無生物主語の授業がアメリカ(の田舎)で暴走族をやってもつまらないという話題へ・・・
授業中に暴走族がブンブンと授業妨害をする事がある。極端にうるさくしているバイクの音は聞こえてくるものだ。これは、都会の英会話スクールであればある程度やむを得ないことだろうとは思う。
無生物主語だとか、主語の位置にあるものが名詞ではないこともあるという授業をしていて、「また来たよ!」と思った時に、生徒の一人(50代のおばちゃん)が、here comes again.と言った。五文型のうちのどれにもあてはまらないが、これは、正しい使い方で、早速、日常にも応用ができた。すばらしい。英語の習得では、そんな風に、すぐにやってみることが大切。
このクラスは学習水準の近いおばちゃん達が数名で受講するというコマだが、むかし、暴走族だったらしく、ブンブンと聞くと、昔を思い出して、暴走族の話になった。
アメリカでは、暴走族は見かけた数が少なかった。いくらとばしても、ブンブンと騒音をやっても、それによって、迷惑を被る人が少ない。進めども進めども田舎の草原風景。ギャラリーがいないと暴走も爆音もやっても全然もえない。日本じゃないとやりがいがないということだった。
授業中に迷惑だと思っていたが、そう思わない人もいるという、おそらくは、珍しい生徒の1人だと思う。まぁ、でも、授業に集中していると、外部の音は気にならないレベルかな。